エンジンオイルの粘度とは

エンジンオイルの粘度とは、文字通りエンジンオイルの粘り気の度合いのことをいいます。簡単に言うと、エンジンオイルといってもさらさらなものからどろどろのものまであるということです。このエンジンオイルの粘度はどういった意味があり、またどういう役割があるのでしょうか。

エンジンオイル粘度の分類

エンジンオイル粘度についてはSAE粘度分類というエンジンオイル低温時と高温時の粘度を表す表示がされています。これは、SAE(アメリカ自動車技術者協会)により定められており、0w~60までの11段階の粘度指数によって表され、数字が高ければ高いほど粘度が高い(硬い)エンジンオイルということになっています。

エンジンオイル粘度の表示

エンジンオイルの粘度表示についてですが、一般的には「10W-30」のようにされていると思います。簡単にいうと、数字が小さいほど、水のようにサラサラしていて、数字が大きくなると、粘りけを増してきます。最近の省燃費指向エンジンでは、エンジンの抵抗を減らしたいので、5W-20という低粘度が指定されているエンジンも増えてきています。ごく一般的には10W-30や10W-40です。

こういうふうに、5W-30や10W-40などと、二つの数字の組み合わせで表示されるものがほとんどなのですが、これはマルチグレードタイプといって、W(Winter=冬)数字の左は低温時の粘度、右側は高温時の粘度を表しています。

一方シングルグレードはSAE20など、高温粘度しか表示しておらず、コンプレッサーエンジンなどに使用することはありますが、自動車用のエンジンオイルとしては一般的ではありません。

エンジンオイルの粘度表示を具体的に      

ここでは、エンジンオイルの粘度表示を具体的にみていきましょう。      

SAE番号 使用温度 備考
5W:-23.3℃未満 - 極寒冷地用
10W:-23.3℃以上 - 寒冷地用
20W:-12.2℃以上 - 寒冷地用
20:0℃未満 - 冬季用
30:常温 - 常用
40:常温(夏) - 夏季用
50:常温(夏) - 夏季用

エンジンオイルの推奨粘度表示

どのようなエンジンオイル粘度が推奨されているかを知る方法があります。ボンネットの裏などに貼ってあるラベルには、オイル交換時期のほか、推奨グレードや粘度の表示がしてあることが多いので、それに沿ったオイルを選ぶようにして、何か思うことのある場合は変えてみるのも良いかと思います。

例えば、年期の入った古いクルマに5W-20などを使うと、回転は素速く上がるようになり、燃費向上も多少期待できるのですが、エンジンノイズが増えてうるさく感じることがあります。また、なかには5W-○○のエンジンオイル粘度のものを使用しないように指定する車もあるので注意が必要です。

省燃費性能の高いエンジンオイル粘度選び

エンジンオイルの粘度を決めるに当たっては、省燃費や気温を考慮に入れて選ぶ必要があります。

燃費を意識したエンジンオイルがいいのなら粘度分類表示0w-20のエンジンオイルの粘度のものを選びましょう。現在もっとも省燃費性能に優れたエンジンオイルです。
さらにエンジンオイル寿命や性能を重視したいのなら100%化学合成油もしくは部分化学合成油の0w-20のエンジンオイルの粘度のものを選ぶことをオススメします。

真夏の使用時には5w-30、冬季には0w-20というようにシーズンごとにエンジンオイル交換のタイミングを合わせて使い分けるのもエンジン保護と燃費性能を両立させた有効なエンジンオイル選びといえます。

高性能エンジン車は10W-50など、左と右の数字の開きが大きいものを選ぶと良いでしょう。